月はどうやってできたのか。ジャイアント・インパクト説と、月の石が教えてくれたこと
・つきしおり編集部
月の生まれ方は、長いあいだの謎だった
毎晩のように見上げている月が、どうやって生まれたのか。これは、長いあいだ天文学の大きな謎でした。今では、およそ45億年前、生まれたばかりの地球に、大きな天体がぶつかってできた、という考えがもっとも有力です。
昔から考えられてきた3つの説
ジャイアント・インパクト説が出てくる前には、おもに3つの説が考えられていました。
- 兄弟説:地球と月は、同じころ、同じ場所で、別々に生まれた
- 親子説:生まれたばかりの地球が速く回りすぎて、その一部がちぎれて月になった
- 他人説:別の場所で生まれた月が、地球の近くを通ったときに、引き寄せられてつかまった
どの説にも、月の大きさや動き、月の中身をうまく説明できないところがありました。
ジャイアント・インパクト説
今もっとも有力なのが、「ジャイアント・インパクト(巨大衝突)説」です。
およそ45億年前、生まれたばかりの地球に、火星ほどの大きさの天体がななめにぶつかりました。この天体は「テイア」と呼ばれることがあります。ぶつかった衝撃で、地球とテイアの外側の岩がとけて飛び散り、地球のまわりに輪のように広がりました。そのかけらが集まって固まり、月ができた、という考えです。
この説だと、月が地球にくらべて大きいことや、月の中心にある鉄の核がとても小さいことなどを、うまく説明できます。重い鉄は地球の中心にしずんでいて、飛び散ったのは外側の軽い岩が多かったからです。
月の石が教えてくれたこと
1969年から1972年にかけて、アポロ計画の宇宙飛行士たちは、月から合わせて約380kgの石や砂を持ち帰りました。
月の石をくわしく調べると、地球の岩と、成分の割合がとてもよく似ていることがわかりました。月が地球と深いつながりのあるところから生まれたことを、月の石が教えてくれたのです。いっぽうで、テイアの成分がどれくらい混ざったのかなど、まだわかっていないこともあり、今も研究が続いています。
生まれたばかりの月は、すぐ近くにいた
生まれたばかりの月は、今よりずっと地球の近くを回っていて、空にとても大きく見えていたと考えられています。それから長い時間をかけて、少しずつ地球から離れ、今の位置まで来ました。今も月は、毎年約3.8cmずつ離れつづけています。くわしくは月までの距離は約38万kmにまとめました。
地球のかけらから生まれ、45億年ずっとそばにいる月。そう思って見上げると、いつもの月が、少しちがって見えてくるかもしれません。
しおりの子より月は、地球のかけらから生まれたのかもしれないんだって。だから、こんなに近くにいてくれるのかな。
今日のねがいの言葉
わたしは、変化を受けとめて、新しい自分を育てている。
このことばをつきしおりに書く書いたねがいを、毎日そばに
「つきしおり」は、新月にねがいを書き、満月に叶ったことを確かめる画面のある、紙の帳面のようなアプリです。書いた言葉は、朝と夜に一枚ずつ届きます。