暦の計算について
このサイトに出ている日時は、どれも計算で出した値です。どこかから取ってきた表を貼っているわけではありません。何をどう計算しているのか、どこまで確かめたのかを、ここにまとめておきます。
日付の決め方
- 日時はすべて日本時間です
- サイトの中の「今日」は、朝4時で切り替わります。深夜2時に開いたときは、まだ前の日あつかいです。夜ふかししている人の感覚に合わせました
- 「今夜の月」の名前(三日月・寝待月など)は、新月の日を1日目として数えた何日目かで決めています。旧暦の日付と同じ数え方です(下の「月の名前」)
- 新月・満月の日付は、日本時間の日付です。海外のサイトやアプリ(世界時や現地の時刻で書いているもの)とは、時差で1日ずれることがあります。たとえば2026年10月11日0時50分(日本時間)の新月は、世界時では10月10日です
何を計算しているか
新月・上弦・満月・下弦の時刻
月と太陽の視黄経の差が0度になる瞬間が新月、90度が上弦、180度が満月、270度が下弦です(国立天文台 暦計算室「月のこよみ」)。その日一日のことではなく、瞬間を指します。このサイトが「満月の日」と呼んでいるのは、その瞬間がある日本時間の日付です。上弦・下弦も同じです。
時刻は分未満を四捨五入して出しています(国立天文台の暦要項と同じ扱いです)。
同じ計算を、アプリ「つきしおり」でも使っています。サイトとアプリで日付がずれないように、計算そのものは共通です。
月の名前
三日月・十六夜・立待月などの名前は、もともと旧暦の日付から来ています。このサイトでは、新月の瞬間がある日を1日目として数え、その何日目かで名前を決めています。旧暦の日付と同じ数え方で、アプリ「つきしおり」とも同じです。
- 上弦・満月・下弦の瞬間がある日は、その名前を先にします(その日が16日目でも「満月」)
- 名前の無い日は「4日目の月」のように日数で呼んでいます。四日月・二十一夜のように、日数をそのまま名前にする昔からの呼び方と同じ考え方です。アプリ「つきしおり」とも同じ名前です
- 月齢(正午の値)の幅で名前を決めているサイトとは、1日ずれることがあります。たとえば満月の翌日を十六夜とするサイトでは、2026年10月27日が十六夜ですが、このサイトでは17日目の立待月です(この月は16日目が満月の日でした)
くわしくは月の名前の一覧に、それぞれ何日目かを書いています。
月の出・南中・月の入り
東京での目安です。月が昇る時刻は場所で変わります。東京から東西に離れるほどずれは大きくなり、2027年ぶんを計算してみると、大阪で15〜20分、福岡で30〜45分、沖縄(那覇)では平均50分ほど、日によっては1時間20分ずれます。南北に離れた土地でも、札幌では月の位置によって30分ほどずれる日があります。
月の出・月の入りは、空気で光が曲がるぶんも見込んで計算しています。
月までの距離
満月の瞬間の地心距離(地球の中心から月の中心まで)を計算し、その年でいちばん近い満月を出しています。「スーパームーン」という言葉に天文学の決まった定義はありません(国立天文台のよくある質問「「スーパームーン」ってなに?」)。このサイトでは、その年でいちばん地球に近い満月として紹介しています。
十五夜・十三夜
旧暦の日付で決まります。十五夜は旧暦8月15日、十三夜は旧暦9月13日です。旧暦の8月は「秋分を含むひと月」なので、その月の朔日(新月の日)から数えて15日目が十五夜になります。
月の名前も同じ数え方なので、十三夜の行事の夜は、サイトの月の名前でも「十三夜月」になります。
十五夜と満月の日は、同じとはかぎりません。満月の瞬間は、旧暦の14日から17日のどこかに来ます。2026年の中秋の名月は9月25日(旧暦8月15日)で、満月の瞬間は翌々日の9月27日です。旧暦の暦などで「15日=満月」としているものとは、日付が違って見えることがあります。
国立天文台の公表値と照らし合わせたこと
計算が合っているかは、国立天文台が公表している値と突き合わせて確かめています。照らし合わせた範囲は、次のとおりです。
| 何を | 照らし合わせた範囲 | 差 |
|---|---|---|
| 新月・上弦・満月・下弦の時刻 | 2026年の50回ぜんぶ(令和8年暦要項「朔弦望」) | 1分以内(46回は分まで一致、4回は1分の差。実際の差は最大35秒)。日付は50回とも一致 |
| 新月・満月の時刻 | 2026年10月〜2027年12月の31回ぜんぶ(暦要項「朔弦望」) | 1分以内(27回は分まで一致、4回は1分の差) |
| いちばん近い満月の時刻 | 2024年10月17日・2025年11月5日・2026年12月24日の満月 | 分まで一致 |
| 月の出・南中・月の入り(東京) | 2026年の5日ぶん(試験で固定) | 時刻 2分以内、方位と高さ 1度以内 |
| 月の出・南中・月の入り(東京) | 2027年1月〜8月の8夜ぶん | 時刻 1分以内、高さ 0.2度以内 |
| その年でいちばん近い満月の距離 | 2024年・2025年・2026年 | 500km 以内(実際は20〜260km) |
| 中秋の名月(十五夜)の日付 | 2024年〜2028年の5年ぶん | 一致 |
| 十三夜の日付 | 2026年 | 一致 |
1分ちがう回は、計算した瞬間が国立天文台の値と30秒ほどずれていて、四捨五入で分が分かれたものです。2026年10月12日までは秒を切り捨てて分を出していたため、1分早く見える回がもっと多くありました(31回のうち分まで一致していたのは12回)。
この表に書いた範囲の外は、確かめていません。ほかの年、ほかの日、東京以外の地域については、照らし合わせていないということです。計算の方法は同じなので大きくは外れないはずですが、「すべての日で何分以内」と言えるだけの確認はしていません。
照らし合わせた値は、サイトを更新するたびに自動で確かめていて、計算が変わってずれたときは更新が止まるようにしています。なお、このサイトは国立天文台の監修を受けたものではありません。公表されている値と自分の計算を見比べている、というだけです。
計算していないもの
- 月食・日食は計算していません。起きる日を知りたいときは、国立天文台のページをご覧ください
- 東京以外の地域の月の出・月の入りは出していません
- 天気や雲は扱っていません。「見える」と書いてあっても、曇れば見えません
もう少しくわしく
月の出・月の入りは、月の中心が地平線から −0.5667度のところに来る時刻として計算しています。大気で光が曲がるぶんを見込んだ値で、国立天文台の表の値と合う決め方です。南中は「いちばん高くなる時刻」ではなく、真南に来る時刻で出しています(月は日ごとに位置が動くので、この二つは数分ずれます)。
計算は、ジャン・ミーウス(Jean Meeus)『Astronomical Algorithms』の式によっています。月の位置は47章(黄経・黄緯・距離)、新月・上弦・満月・下弦の瞬間は49章、地平線からの高さと方位は13章の式を使い、地球の形と大気による曲がりを見込んでいます。月の出入りは、観測者の位置から見た高さ(地心視差を引いたもの)で判定しています。
誤りに気づいたら
計算の誤りに気づいたら、教えてください。お問い合わせフォームから送れます(種類は「計算の誤りの報告」を選んだ状態で開きます)。日付・時刻・場所と、見比べた値を添えていただけると助かります。
直したときは、何をどう直したかを新着のページに出します。