月のよみもの
月の海と湖の名前。静かの海、愛の入江、夢の湖。月の地図に残るロマンチックな名前
・つきしおり編集部
月の「海」は、水のない平原
満月を見ると、明るいところと、暗く見えるところがあります。暗く見えるところは「海」と呼ばれています。
昔の人は、暗いところに水があると考えて「海」と名づけました。けれども、実際の月の海に水はありません。大昔に、月の内側からわき出た溶岩が冷えて固まった、黒っぽい岩の平原です。日本では、この暗いところを、餅をつくうさぎに見立ててきました。
天気や気持ちの名前がついた海
月の海の名前の多くは、17世紀にイタリアの天文学者リッチョーリが、月の地図を作ったときにつけたものです。天気や、人の気持ちを表す名前がつけられました。日本語の呼び方は、本によって少しちがうことがあります。
- 静かの海:1969年、アポロ11号が人類ではじめて月に降り立った場所
- 晴れの海:静かの海のとなりにある、まるい海
- 雨の海:月でいちばん大きな、まるい海
- 嵐の大洋:月の西側に広がる、いちばん広い暗いところ
- 豊かの海・神酒(しんしゅ)の海・雲の海・危機の海:ほかにも、たくさんの海があります
ロマンチックな名前の、入江と湖
海より小さな暗いところには、「入江」や「湖」の名前がついています。そのあとに名前がつけ加えられたものも多く、中には、思わず探してみたくなる名前もあります。
- 愛の入江:静かの海の北東のはしにある、小さな入江
- 夢の湖:晴れの海の東のあたり
- 虹の入江:雨の海のふちにある、半円の形の入江
- 露の入江:嵐の大洋の北のほう
- ほかにも、時の湖、喜びの湖、希望の湖、やさしさの湖など
愛の入江夢の湖虹の入江露の入江時の湖喜びの湖希望の湖やさしさの湖
月の地図には、恋や夢にまつわる名前が、ひっそりと残っているのです。
双眼鏡で探してみる
月の海は、目だけでも、うさぎのもようとして見ることができます。双眼鏡があると、海のふちの形や、入江のくぼみまで見えてきます。
- 見やすい日:満月よりも、上弦のころ。光と影の境目に近いところは、でこぼこが浮かび上がって見えやすい
- 静かの海と晴れの海:月の右上のほう(上弦のころの明るい側)にあり、見つけやすい
- 虹の入江:上弦をすぎて満月に近づくころ、光と影の境目のあたりに見える
月のうさぎのもようのことは月のうさぎはなぜ餅つき?に、月を撮る方法は月をスマホできれいに撮るには?にまとめました。
しおりの子より月に「愛の入江」って場所があるなんて。今度の満月で探してみたいな。
今日のねがいの言葉
わたしは、身近なところにある小さなロマンを見つけている。
このことばをつきしおりに書く書いたねがいを、毎日そばに
「つきしおり」は、新月にねがいを書き、満月に叶ったことを確かめる画面のある、紙の帳面のようなアプリです。書いた言葉は、朝と夜に一枚ずつ届きます。