月の出は毎日なぜ約50分遅くなるのか。秋の満月のころに遅れが小さくなるわけ
・つきしおり編集部
月の出は、毎日少しずつ遅くなる
今日、夜7時ごろに昇った月は、明日は7時50分ごろ、あさっては8時40分ごろ。月が昇る時刻は、毎日およそ50分ずつ遅くなっていきます。
新月のころは朝に昇り、上弦のころはお昼に、満月のころは夕方に、下弦のころは真夜中に昇ります。ひと月かけて、月の出の時刻は1日分ぐるりと遅れていくのです。
月が、毎日少しずつ東へ動くから
地球は1日に1回まわっていて、太陽も月も星も、そのために東から昇って西へ沈みます。
いっぽうで、月は地球のまわりを、約1か月かけて西から東へ回っています。そのため、星を目じるしにすると、月は1日に12〜13度ずつ、東へずれていきます。
地球が1回まわって、昨日月が昇った向きにもどってきても、月はもう少し東へ進んでいます。その分だけ、地球がよけいにまわらないと、月は昇ってきません。この「よけいにまわる時間」が、およそ50分なのです。
月の名前に残る、月の出の遅れ
満月のあとの月の名前には、月の出が遅れていく様子がそのまま残っています。
- 十六夜(いざよい):「いざよう」は、ためらうという意味。満月より少し遅れて、ためらうように昇る月
- 立待月(たちまちづき):立って待っているうちに昇る月
- 居待月(いまちづき):座って待つ月
- 寝待月(ねまちづき):寝て待つほど遅い月
- 更待月(ふけまちづき):夜がふけるころに昇る月
それぞれの月は月の名前 一覧にまとめています。
秋の満月のころは、遅れが小さい
50分というのは、ならした目安です。実際の遅れは、季節や月の形によって、20分ほどから1時間あまりまで変わります。
とくに、秋の満月のころは、遅れが小さくなります。この季節の満月のころは、月の通り道が地平線に対してねているので、月が東へ進んでも、地平線から下へは沈みこみにくいからです。満月の次の夜も、その次の夜も、日が暮れてまもなく月が昇ってくるので、昔から秋は、何日も続けて月見を楽しめる季節とされてきました。
日ごとの月の出の時刻は、月齢カレンダーで確かめられます。
しおりの子より立って待って、座って待って、寝て待って。昔の人は、月の出を楽しみに待っていたんだね。
今日のねがいの言葉
わたしは、待つ時間も楽しめる人でいる。
このことばをつきしおりに書く書いたねがいを、毎日そばに
「つきしおり」は、新月にねがいを書き、満月に叶ったことを確かめる画面のある、紙の帳面のようなアプリです。書いた言葉は、朝と夜に一枚ずつ届きます。