月のよみもの

月の女神の名前。セレネ・アルテミス・嫦娥と、日本の月の神さま月読

月は、女神として語られることが多い

世界の神話や言い伝えでは、太陽は男の神さま、月は女の神さまとして語られることがよくあります。夜をやさしく照らす光や、満ちては欠けるくり返しが、女性の姿に重ねられてきたのかもしれません。もちろん、日本のように月の神さまが男の神さまとして語られることもあります。

ギリシャ神話のセレネとアルテミス

  • セレネ:月そのものの女神です。太陽の神ヘリオスのきょうだいで、銀の馬車に乗って夜空をわたると語られます。羊飼いの青年エンディミオンに恋をして、眠りつづける彼のもとに毎晩会いに行った、という話が知られています
  • アルテミス:狩りの女神で、太陽の神アポロンと双子です。のちにセレネと重ねられて、月の女神としても語られるようになりました

月の石「セレナイト」の名前は、セレネから来ています。アメリカの月探査の計画「アルテミス計画」も、アポロンと双子のアルテミスから名づけられました。

ローマのルナとディアナ

ローマ神話では、月の女神はルナです。英語で月にまつわるものを「ルナ(lunar)」と言うのは、ここから来ています。狩りの女神ディアナも、アルテミスと同じように月の女神として語られてきました。

中国の嫦娥

中国の嫦娥(じょうが)は、弓の名人・羿(げい)の妻でした。羿が手に入れた不老不死の薬を、嫦娥がひとりで飲んでしまい、体がふわりと浮かんで月の宮殿まで昇っていった、と語られます。月のうさぎと一緒に暮らしている、という言い伝えもあります。

中国の月探査機には「嫦娥」の名前がつけられていて、中秋節(十五夜)には嫦娥の話が今も語られます。

日本の月の神さま、月読命

日本の神話では、月の神さまは月読命(つくよみのみこと)です。『古事記』では、イザナギが体を清めたとき、左の目から太陽の神アマテラス、右の目から月読、鼻からスサノオが生まれたと語られます。

月読は、夜の世界を治める神さまとされますが、神話に出てくる場面はとても少なく、どんな神さまなのかは謎の多いままです。男の神さまとして語られることが多いものの、はっきりとは書かれていません。

月読という名前は、月を数える、つまり暦を読むことと関わりがあるという説もあります。月の満ち欠けで日を数えていた昔の暮らしが、名前に残っているのかもしれません。

しおりの子より世界中の人が、月にやさしい神さまの姿を重ねてきたんだね。

今日のねがいの言葉

わたしは、静かな強さを持っている。

このことばをつきしおりに書く

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