月のよみもの
月のことわざ・慣用句の意味。月とすっぽん、月に叢雲花に風、鏡花水月など
・つきしおり編集部
ことわざの中の月
昔から身近だった月は、ことわざや慣用句の中にもたくさん出てきます。まるくて美しいもの、手の届かないもの、満ちては欠けるもの。月のいろいろな姿が、人の暮らしや気持ちのたとえに使われてきました。
くらべるときの月
- 月とすっぽん:どちらもまるい形をしているけれど、まったくちがうもの。くらべものにならないほど差があること
- 月夜に提灯(ちょうちん):明るい月夜に、わざわざ提灯をともすこと。いらないもの、むだなことのたとえ
月とすっぽん月夜に提灯
うまくいかないときの月
- 月に叢雲(むらくも)、花に風:美しい月には雲がかかり、満開の花には風が吹いて散らしてしまう。よいことには、じゃまが入りやすいというたとえ
- 月満つれば則ち虧く(かく):満月になった月は、やがて欠けていく。盛りをむかえたものは、いつかは衰えていくというたとえ
- 月夜に釜を抜かれる:明るい月夜に、大事な釜をぬすまれる。ひどく油断することのたとえ
月に叢雲花に風
月満つれば則ち虧く
月に叢雲は、恋の場面に重ねて使われることもあります。思いが通じたと思ったら、思いがけないすれちがいが起こる。そんなときは、雲はやがて流れていくもの、と思い出してみてください。
手の届かない月
- 鏡花水月(きょうかすいげつ):鏡に映った花と、水に映った月。目には見えても、手に取ることのできないもの。言葉では言い表せない、深い味わいのたとえにも使われます
- 猿猴(えんこう)が月を取る:水に映った月を取ろうとした猿が、おぼれてしまったという話から。自分の力を考えずに、むりなことをして失敗するたとえ
美しいものとしての月
- 花鳥風月(かちょうふうげつ):花や鳥、風や月など、自然の美しい景色。また、それを楽しむ風流な心
- 雪月花(せつげっか):雪と月と花。四季おりおりの美しい景色を表す言葉
恋と結婚にまつわる月の言葉
- 月下氷人(げっかひょうじん):結婚の仲立ちをする人、仲人のこと。月の下の老人が赤い縄で夫婦の縁を結ぶ話と、氷の上の夢の話を合わせた言葉です。くわしくは運命の赤い糸の由来は「月下老人」にまとめました
- 月が綺麗ですね:「あなたが好きです」を遠回しに伝える言葉として知られています。くわしくは「月が綺麗ですね」の意味と返し方に
月を表す美しい言葉は月の美しい言葉にも集めています。
しおりの子より月って、ことわざの中でもいろんな役をしているんだね。
今日のねがいの言葉
わたしは、言葉の奥にある気持ちを、ていねいに受けとっている。
このことばをつきしおりに書く書いたねがいを、毎日そばに
「つきしおり」は、新月にねがいを書き、満月に叶ったことを確かめる画面のある、紙の帳面のようなアプリです。書いた言葉は、朝と夜に一枚ずつ届きます。